こんにちは。
ロジカルスタジオのディレクター、ゴウです。
ディレクター
ゴウ
2022年5月末に、晴れて3人目の子どもを授かりました。
家族構成としては、妻と私、そして男児3人となります。
ディレクター
ゴウ
今回はタイトルの通り、当社にて(社内的には初めて)2ヶ月ほど育児休業を取得し、現場に戻ってくるまでのレポートをお送りしたいと思います。
まずは前編。
ディレクター
ゴウ
目次
はじめに
2021年6月、男性による育児休業の取得率向上をめざした「育児・介護休業法」の改正が国会で成立しました。
2022年10月からは、厚生労働省より「パパ育休(出生児育児休業)」が施行されるなど、
男性の育児参加は一昔前に比べ、よりメジャーな概念に押し上げられてきているかと思います。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html
「社内の雰囲気から言い出しにくい」「キャリアに影響しそうで不安」「社内制度として存在しない」
といったさまざまな理由・事情から、育休の取得・申請に踏み出せない。
そんな実情を書いた記事を目にすることもあるかと思います。
それでは、自由な社風を標榜するロジカルスタジオでは、育休を取得することができるのか。
また、育休明けて問題なく業務に戻ることができるのか。
といった顛末を、振り返りも兼ねて、つらつらとしたためておこうと思います。
結論から言うと、全て「できる」です。
それでは、行ってみましょうー。
妊娠報告、その時
2021年12月頃から、なんか妻のお腹が大きくなってきてるなーって思ってたんですよね。
私:「最近、○った?」
妻に聞こうかとも思いましたが、親しき仲にも礼儀あり。
そんな事をダイレクトにいってしまっては、この男モラル大丈夫かって視線を向けられること必至です。
私は耐えられません。
私:「なんか、お腹大きくない?」
妻:「うーん、どうやろ。でも、何も気分悪いとか、食べ物の好みが変わったとかないし」
この尋ね方はセーフだったようです。
私:「せやんなあ」
妻につわりなど体調の変化があれば「ひょっとして」という予想もありましたが、至ってそんな兆候もなく。
先の会話にあったように自覚症状もほぼなく、至って元気。いつも通り。
それにしても、妻のお腹は大きいな。そして普段に増して、よく寝ている。隙あらば寝ているくらい。
寝るのはいいことなのですが、うん。
……日々の業務を進めながら、そんな事を考えていた2022年2月のある日。
帰宅後、妻から差し出される、「陽性」を示した妊娠検査薬。
私:「マジか」
一瞬、驚きましたが、すぐに「そうか、良かった」と思い直しました。
妻の年齢を考えると恐らくこれが最後の機会ですし、両親への何よりの孝行になると思ったからです。
私:「おめでとう! まずは産婦人科に行かんとやな!」
産婦人科で検査した結果、順調に胎内で育っていることがわかります。なんと6ヶ月目。
私:「出産予定、6月中旬って?」
妻:「うん」
私:「いま2月やけど、もうすぐやね?」
妻:「うん」
私:「そっかー。会社に相談するわ!」
私:「それにしても、最近めっちゃ寝てるけど、あれって何かの伏線?」
妻:「調べたんやけど、寝づわりって言うのがあんねんて」
私:「マジか」
上長に相談だ
上長:「マジで!?」
ここまでフランクなやり取りではないですが、妻の妊娠、そして6月中旬に出産予定であることを上長に報告しました。
今後の進め方、そして育児休業を取得したい旨を相談します。
普段から何でも話せる関係を構築した上で、自ら一歩を踏み出すことが重要ですね。
育休はぜひ取って欲しいと思っています。
人生において何度もない素晴らしい機会で、その機会は大切にして欲しいです。
「私が代わりにするので、問題無いよ」と言うのは簡単ですが、システムチームで取り組まないと後に続くメンバーも取りにくいと思います。
先日、ゴウさんが道を作る!といっていたので、改めてゴウさんを見直し託したいと思ってます。
育休取得相談後にいただいた、上長からのメッセージ。どんなことにも本音で向き合ってくれるので、とてもありがたいです。
業務を引き継ごう
さて、次のステップで必要なのが業務の引き継ぎ。
実際、一番心理的障壁が大きかったなと思っています。
誰にお願いすればいいだろう、負担にならないだろうか。やらなければとは思うが、普段の業務で手一杯。
元々抱え込みやすい性格なので、動けなくなりかけていましたが、やはり大事なのは相談することでした。
「案ずるより産むが易し」を地でいくように、チームの垣根をこえて引き継ぎ担当が決まりました。
引き受けていただいた方には、今でも感謝しかありません。
今になって振り返ると、普段から引き継ぎができるような仕事の進め方が重要だなと、しみじみ思います。
お客様にもご理解いただくために
ディレクターという立場上、主なタスクはお客様の窓口対応や要件の調整、プロジェクトの進行管理です。
中でも窓口対応についてはお客様にも説明し、担当が変わることをご理解いただき、
その後のやり取りも支障がないよう、調整しておく必要があります。
引き継ぎ担当者とお客様との顔合わせの場を設け、
「6月中旬から育休を取る予定です」と、こちらの状況をオープンにし、
先方の皆様にも理解を示していただくことができました。
作業の比重を少しづつシフトしてくことで、業務の移行もスムーズに進められたかと思います。
お世話になっているパートナー様からは、直接お祝いの言葉をいただける機会もありました。
本当に嬉しかったですね。
5月上旬。出産予定日は6月中旬なので、もうしばらく先。
大きくなっていく妻のお腹に、ますます未来への期待も膨らんでいきます。
妻とも相談だ
必要なものリストを作ろう
出産を前にすると新生児を迎えるために、いろいろと入り用になりますよね。
実際に必要なものは、ご家庭の状況やタイミングによって様々と思います。
私の場合は家庭内のタスク管理(小学校の予定やお買い物リストなど)にJiraを活用していたので、
妻と必要なものを話し合いながら、一緒にタスク化をしていきました。
必要なものとタイミング、そして調達するコストと手段を押さえておけば、安心かと思います。
- 衣類(ベビー服数着、退院時やお宮参り用のベビードレス)
- 日常的な消耗品(ガーゼ、哺乳瓶、ミルク、おむつ、おしり拭き、ベビーバス、沐浴剤)
- 移動に関するもの(ベビーカー、ベビーカー備え付け用のフック、抱っこ紐)
各タスクに商品のURLを記載しておけば、夫婦間で認識の齟齬も減らせますし、
購入、未購入、発注済みといったステータス管理もできるため、フルに活用していました。
破水時のワークフローを考えよう
いざ破水した時のワークフローも話し合いました。
私が仕事で外出している場合、テレワークの場合、通勤中など移動時、
平日、休日、昼間、夜間、子どもたちが学校に行っている場合、または通学時。
いつ、どのような時に破水するかは、誰にもわかりません。
なるべく一番大変なケースも想定して、どのようなフローで進めるか認識合わせをしておきます。
特に重要なのが、移動手段の確保ですね。
私の場合は自動車を持っていないので、タクシー一択になりました。
今回はエリアの都合で使えなかったのですが、「妊婦向けタクシー」というサービスもありますので、ご検討ください。
詳しくは後半の話になりますが、一番有効な手段は配車アプリサービスの導入でした。
クレジットカードの登録が必須ですが、最短5分程度でタクシーが指定場所に到着します。
また、配車リクエストを行う際に、アプリ内で移動先や人数など細かな条件も伝えられるので、
自家用車がない方にはマッチするかと思います。
出産後の役割分担を考えよう
出産後の産褥期に向けては、家事の役割分担も事前に決めておいた方がいいです。
私の場合は、幸いにも3人目ということもあり、過去2人分、0歳児からの育児経験があります。
家事系スキルも一通り揃っていましたので、役割分担の面は明確でした。
- 妻:3人目のミルク、寝かしつけ、体温・体重管理、おむつ交換、他
- 私:家族の食事(朝・昼・夜)、洗濯、掃除、食材等の買い出し、子ども2人の遊び相手、妻が動けない時の3人目のケア、沐浴、他
こちらは、個々人によって得意・不得意な面が大きく出ると思います。
料理はお惣菜やデリバリーで賄う、洗濯はクリーニングに出すなど、不得意な面はアウトソーシングを検討するのも一つでしょう。
もちろん、これを機に家事スキルの習得、向上をめざすのも良いと思います。お料理、楽しいですしね。
出産後のマイルストーンを書き出そう
基本的なことですが、生まれてから2週間以内に出生届の提出が必要です。
また、産後1ヶ月のタイミングで1ヶ月検診。2ヶ月目からは予防接種ラッシュが控えていますので、
なるべく早いタイミングで健康保険証・医療証の発行を完了しておきましょう。その後の進行に大きく影響します。
住民票の発行を以て会社から健康保険証が発行され、役所から医療証が発行されます。
出生届の提出と同じタイミングで住民票を発行しておくと、役所との往復を減らせるので、少し楽になりますね。
また、育児休業給付金の申請に際しては、(私の場合は)以下の書類が必要になりました。
すぐに提出できる類の情報ではありますが、準備しておくだけでも随分違うと思います。
- 母子手帳のコピー(市区町村長の証明印ページ)
- 通帳コピー(見開きページ)
※育児休業給付金の振込先指定口座の通帳のコピー
原則、本人名義の通帳
お宮参りや、お食い初めといったイベントも、ざっくり視野に入れておくと安心ですね。
時は5月中旬。6月中旬の出産に備えて、社内での調整、家庭内の準備を入念に進めていきます。
その一方、妻のお腹はどんどん大きくなっていきます。
手のひらから感じ取る、ぽこぽこと妻のお腹を蹴る感触は、確かに私たちにとっての福音でした。
次回予告
あなたは知るでしょう。プロジェクトに予定変更は、つきものだということを。
それは破水のタイミングとて、例外ではないことを。
一度始まれば、止めることはできない。いつ、どのような時であっても。
(無事出産し、今もすくすく元気です。乞うご期待。)
ロジカルスタジオは、社員がアイデアを出しあってより良い環境を模索し変えていける、自由な職場です。
気になった方は、是非採用サイトからご応募ください。お待ちしております。