デザインガイドラインを読み解き、デザインシステムに活かす。

hamada

デザイナー

ハマー

こんにちは。ハマーです。

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デザイナー

ハマー

今年も元気に蚊に刺されています。かゆいです。

Web制作では、ページが複数あってもユーザーを混乱させないために、 全ページにおいて「デザインルール」が用いられます。

それらは「スタイルガイド」「デザインシステム」などとも呼ばれ、これらのルールをもとに制作が進められます。

ルールを作成する際、特に参考にされるものが、「デザインガイドライン」です。

デザインガイドラインは、AppleやMicrosoft、Adobeなど、多くの企業が公開しています。

デザインガイドラインとは? その名のとおり、デザインを進める際の指針のことです。対象のプラットフォームにおけるデザイン原則やレイアウトや色、インタラクションなどに関するルールが規定されています。あるプラットフォームで動作するアプリは、一般的に対象のデザインガイドラインに則ってデザインを行うことが推奨されています。最も代表的なデザインガイドラインとして以下の2つが挙げられます。 (引用:はたらくビビビット

制作における概念の部分から、見出し、ボタンなどのパーツ制作の具体的なルールまで掲載されており、一見デザイナーのためのドキュメントのように見えますが、エンジニアの方にもおすすめの内容です。

また、掲載されているのはデザインの内容だけではなく、ライティングやグラフの使用など、ディレクターや資料作成を担当する方にも、一読していただきたい内容となっております。

 

これを元に、パーツのデザインがスタイルガイドとして定まっていきます。

今回は、「ガイドラインにはどんなものがあるのか?」「どんな時に役に立つか?」をテーマに、一緒に見ていきましょう!

どんなものがあるの??

まず、代表的なガイドラインは以下のものが挙げられます。

Google社:「MaterialDesign」

Google社のデザインガイドラインです。

ひとりでに影を入れない、物理原則に基づいて制作されているところがポイントです。

XDやFigmaに対応したUIキットがダウンロードできるのも嬉しいです。

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Apple社:「Human Interface Guidelines」

フラットデザインで名高いApple社のガイドライン。

iPhoneやmacOSなど、異なるデバイスごとのルールが記されています。

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Adobe社:「Spectrum」

頼れる味方、Adobe社のガイドライン。

アイコン、フォント、カラーのルールはもちろん、カードデザインやコンポーネントごとのルールも紹介されており、パーツ制作で参考になります。

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Microsoft社:「Fluent Design System」

Officeソフトを取り扱う、Microsoft社のガイドライン。

デザインルールの他に、インクルーシブデザインの方法論、人工知能がデバイスに与える影響など、豊富なドキュメントが揃っています。

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ガイドライン同士を比較してみる

これらのガイドラインを比較してみると、以下のことがわかりました。

ガイドラインの比較表です。

Googleでは、1枚の紙のようなパーツ「Surface」という概念のもと、動きや影の付け方が紹介されています。

Appleでは、フラットデザインの元となる「装飾は最小限に」「コンテンツの理解を第一に」という概念のもと、ガイドラインが展開されています。

また、MicrosoftやAdobeは、デザインパーツごとの制作ルールやCSS記述など、より開発者に近い内容が詳しく書かれていることがわかりました。

要素ごとにみてみよう!ガイドライン

次に、制作時にそれぞれ役立つガイドラインを見てみましょう。

デザインルールを決める前、制作時点にて

ユーザーインターフェイスのデザインのヒント(Apple)

とはいえ、何からみたらいいかわからないよ〜!と言う方に向けて、デザインのTipsとしてガイドラインを紹介してくれています。

Appleはビフォーアフターで示してくれるため、とてもわかりやすい。 今から取り入れられる部分はどんどん取り入れていきましょう。

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Typography(Shopify)

ECサイト:Shopifyのタイポグラフィルール。

CSSや各役割に合わせたテキストルールが記されています。

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Color(Shopify)

ECサイト:Shopifyのカラールール。

色それぞれに割り振られた役割や、下層メニューにおける同系色の使用ルールなど、詳しく紹介されています。

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アニメーション・モーション

Motion(Microsoft)

Microsoftが提唱する、動きについてのガイドライン。 動作ごとの要素の動き、秒数などが記されています。 URLはこちらから

ライティング

inclusive-writing(Trello)

Todoリストを提供する、Trelloのガイドライン。

能動態で書く、専門用語を使わない、必要な声のテンションなど、文章を書く際のヒントが詰まっています。

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資料作成

Spectrum(Adobe)

Adobeが提供する、データ視覚化のためのガイドライン。

グラフを使う際の色の使い方・ルールが要素ごとに記載されています。

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Data visualizations(Shopify)

Shopifyにおけるデータ視覚化のガイドライン。

良い例、悪い例で紹介されているため、直感で理解しやすいです。

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まとめ

いかがでしたか?

一から読んで勉強するのは勿論、困った時に「そういやガイドラインにはなんて書いてるかな?」というふうに、辞書のような活用方法も出来ると感じました。

デザインや文章作成など、明確な正解がない問題に対しては、視野を広く持って、 参考資料を集め、取捨選択、判断することが大切です。

私自身、今後の制作のヒントにしようと思いましたし、共同制作をするときは、もっとデザインルールの意図を汲めるように、取り組みたいと思います。

参考ブログ、参考記事

本ブログは、これらの記事を参考に作成しました。

よかったら見てみてください!

読んでいただき、ありがとうございました!

 

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